ポスティノール(ポスティノール2)は、副作用の少ないアフターピル。使い方や避妊率の効果、通販での購入まで、まとめて解説!

ポスティノール

 『ポスティノール(ポスティノール2)』とは

『ポスティノール』とは、アフターピル(モーニングアフターピル)と呼ばれる緊急避妊薬で、1箱に2錠入っているため『ポスティノール2』と呼ばれることもあります。

ポスティノールは、ハンガリーに本社のある製薬会社『Gedeon Richter(ゲデオン・リヒター)』の製造している緊急避妊薬です。

→ ポスティノールの販売元『ゲデオン・リヒター』社

『ポスティノール』は、アフターピルの中でも、次のような種類です。

  • アフターピルの新薬『ノルレボ』のジェネリック医薬品

アフターピルでよく使われる『ノルレボ』は、「レボノルゲストレル」という成分を、72時間以内に1回1錠1.5mg服用します。

同様に『ポスティノール』も、ノルレボと同じように、レボノルゲストレルを1.5mg使用して避妊するため、ノルレボのジェネリック医薬品となっています。

しかし、『ポスティノール』は、次の点で、ノルレボと異なります。

ノルレボ レボノルゲストレル1.5mg×1錠
ポスティノール レボノルゲストレル0.75mg×2錠

そのため、ポスティノールは、通常のアフターピルとは異なり、1箱に2錠入っています。

『ポスティノール(ポスティノール2)』の飲み方・使い方

『ポスティノール』は、ノルレボのジェネリック医薬品ですが、ノルレボと使い方が異なり、飲み方は次のようになります。

  1. 避妊失敗後、なるべく早くに1回目の1錠を飲む
  2. 1回目を飲んでから、きっちり12時間後に、2回目の2錠を飲む

ただし、『ポスティノール』の1回目をいつまでに飲めばよいかについては、具体的な時間は、説明書きでもきちんと解説されていません。

→ ポスティノールの説明書き

なお、海外の文献レビューでは、次のような報告もあります。

  1. 1回目の服用は、避妊失敗後、72時間以内に飲めばOK
  2. 2回目の服用は、12時間以内が理想だが、24時間以内でも避妊率はそれほど変わらない

→ レボノルゲストレル経口薬のレビュー

ただし、ノルレボの場合は、72時間以内に1.5mgを飲む必要があります。そのため、ポスティノールも、2回目を72時間以内に飲む方がいいかもしれません。

そのため、逆算していくと、1回目の1錠は、「72時間-12時間」で、60時間(2日+12時間)以内に飲む、という計算になります。

なお、『ポスティノール』は、2錠を1回で飲んでしまえば、ノルレボと同じように1回1.5mgのレボノルゲストレルとして使用できます。

ちなみに、『ポスティノール』は1箱に2錠入っているものの、1回の避妊で0.75mgを2錠全て使うため、2回避妊できるわけではないので、注意しましょう。

『ポスティノール(ポスティノール2)』の避妊の効果の仕組み

『ポスティノール』は、『ノルレボ』と同じように、「人工プロゲステロン(黄体ホルモン)」の1つである「レボノルゲストレル」が含まれています。そのため、ポスティノールは、簡単に言ってしまえば「ホルモン剤」です。

そして、ポスティノールに含まれている人工ホルモンにより、次の3つの効果で、避妊が行われると言われています。

  1. 排卵を防ぐ
  2. 子宮頚管粘液が変化する
  3. 子宮内膜が変化する

「1.排卵を防ぐ」というのは、卵子が子宮に放出されないようにすることです。

卵子は、「卵巣」から「卵管」を通って「排卵」されて「子宮」に入り、子宮内で「精子」と「受精」します。しかし、排卵されなければ、子宮内に卵子がない状態なので、例え、精子がたどり着いたとしても、受精できません。

「2.子宮頚管粘液が変化する」というのは、子宮の入り口の分泌液である「子宮頸管粘液」の性質が変化することです。

レボノルゲストレルの効果で、子宮の入り口の粘液が変化することにより、精子が子宮内に侵入できなくなります。そのため、もし、すでに排卵していたとしても、精子が子宮に入れないため、受精できません。

「3.子宮内膜が変化する」というのは、着床できないよう、子宮内膜が変化することです。

もし、子宮内に精子が入り込んで受精したとしても、子宮内膜がフカフカでなければ、受精卵は着床できません。「妊娠」というのは、「受精卵が着床すること」ですから、例え受精卵ができたとしても、着床できなければ、妊娠できないわけです。

以上のように、『ポスティノール』の成分であるレボノルゲストレルは、3つの効果により、避妊が可能であると言われています。

ただし、国際産婦人科連合(FIGO)は、「レボノルゲストレルに、受精卵の着床を防ぐ効果はない」と発表しているため、着床を防ぐ効果については、意見の分かれる点となっています。

→ レボノルゲストレル by Wiki

しかし、少なくとも、「排卵を防ぐ」ことと「子宮頚管粘液が変化する」ことで、高い避妊効果が見られます。

『ポスティノール(ポスティノール2)』の避妊率(妊娠阻止率)

一般的に、避妊率といっても、厳密には、「避妊率」と「妊娠阻止率」があり、厳密には、次のように異なります。

避妊率 アフターピルを飲んで避妊できた確率
妊娠阻止率 本来は妊娠するはずだったが、アフターピルで避妊できた確率

「避妊率」は、アフターピルを飲んだ人が、どれくらい避妊できたかという確率です。通常、アフターピルの避妊率は98%なので、飲めば、ほぼ確実に避妊できます。

「妊娠阻止率」というのは、本来は自然妊娠するはずだったけれども、アフターピルを飲んで避妊できた確率です。

例えば、「妊娠阻止率」が80%あれば、自然妊娠するはずだった人の80%が、妊娠できなくなるわけです。一般的に、35歳までの女性の自然妊娠率は20~30%程度なので、自然妊娠する人の80%が妊娠できなくなったら、妊娠率は4%~6%になります。

アフターピルの避妊率については、通常は「妊娠阻止率」でみます。

そして、『ポスティノール』の妊娠阻止率は、次のように解説されています。

72時間以内全体 妊娠阻止率85%
24時間以内のみ 妊娠阻止率95%
48~72時間以内のみ 妊娠阻止率58%

→ ポスティノールの説明書き

ただし、説明書きに書かれている『ポスティノール』の妊娠阻止率は、実際には、レボノルゲストレルを1回1.5mg飲んだ場合の、ノルレボの妊娠阻止率です。

そのため、2回に分薬して飲む『ポスティノール』の妊娠新阻止率は、実際には、少し異なると考えられます。例えば、WHOの2002年の報告では、1回で飲む場合と、2回に分けて飲む場合で分けてレビューしており、その結果、次のように、妊娠阻止率が異なります。

1.5mgを1回経口投与 72時間以内の妊娠阻止率は84%
0.75mgを2回経口投与 72時間以内の妊娠阻止率は79%

→ ノルレボ錠 0.75mg(p.19-22) by 株式会社そーせい

そのため、『ポスティノール』の妊娠阻止率(避妊率)は、通常の『ノルレボ』と比べると、若干、落ちるかもしれません。

『ポスティノール(ポスティノール2)』の副作用

ポスティノールの副作用は、はっきりとしたデータは公開されていません。

しかし、ポスティノールと同様の成分を用いている『ノルレボ』の副作用については、日本の販売元である「あすか製薬」により明示されています。

→ ノルレボ錠1.5mg

→ ノルレボ錠0.75mg

『ノルレボ』の副作用は、レボノルゲストレルにより、体内ホルモンが急激に変化するために起こる副作用がほとんどです。そのため、ポスティノールの副作用の出方も、ノルレボと副作用の出方は同じだと考えられます。

なお、『ノルレボ』の3大副作用は、おおよそ、次のようになっています。

不正出血(消退出血・不正子宮出血) 60%
頭痛 12%
悪心(吐き気) 9%

「不正出血」は、副作用として最もよく見られるものです。急激なホルモンの変化により、生理前に、少量の出血が見られることがあります。

「頭痛」は、副作用として、時々あるものです。頭痛の場合は、バファリンなどの市販の頭痛薬を使用することが可能です。

「悪心・吐き気」は、ノルレボの副作用として、まれに、見られるものです。ただし、実際に吐く人はほぼ0%なので、そこまで気にする必要はないかもしれません。

悪心・吐き気が起きた場合は、市販の吐き気止めや制吐剤を使用することもできます。また、通販では、吐き気止めのセットになった商品も売られています。

→ ポスティノール+吐き気ドメのセット

ただし、ノルレボは副作用の少ないアフターピルなので、ポスティノールの場合も、そこまで副作用を気にする必要はないかもしれません。

『ポスティノール(ポスティノール2)』の評価(メリットとデメリット)

ポスティノールは、ノルレボや、他のノルレボのジェネリック医薬品と比較すると、次のようなメリットがあります。

  • 副作用が少ない

『ポスティノール』は、レボノルゲストレルを2回に分けて飲むため、体内のホルモンの変化も穏やかで、副作用が少ないのがメリットです。

一方、ノルレボのデメリットは、次のようなものがあります。

  • 妊娠阻止率が、やや低いかもしれない
  • 時間を空けて、2回服用しなければいけない

妊娠阻止率については、「1.5mg×1回服用」と「0.75mg×2回服用」でほとんど変わらないという意見もありますが、先ほど書いたようにり「0.75mg×2回服用」の方が、若干、妊娠阻止率に劣るという報告もあります。

→ ポスティノールの妊娠阻止率(避妊率)

そのため、なるべく避妊の確率を上げたい方は、2回服用のポスティノールよりも、1回服用のノルレボ系のアフターピルを選んだ方がいいかもしれません。

また、ポスティノールは、2回服用するので、手間がかかります。そのため、日本でも「1.5mg×1回服用」の避妊方法の方がスタンダードで、2回に分けて服用する人は、ほとんどいません。

そのため、どうしても副作用が気になったり、よっぽどホルモン変化に過敏な方でない限りは、1回服用のノルレボ系アフターピルを選ぶのがいいと言えます。

『ポスティノール(ポスティノール2)』や、ノルレボ系アフターピルの通販・購入

繰り返しになりますが、ポスティノールは1箱に2錠入ってますが、1箱で2回避妊できるわけではないので、通販で購入するときに失敗しないよう、注意してください。

ポスティノールや、ノルレボ系の通販の購入ページについては、次のリンク先にまとめていますので、興味のある方はチェックしてみるといいかもしれません。

→ ポスティノールや、ノルレボ系の通販の購入ページ

また、最近、さらに新しいアフターピルとして『エラワン』というのも誕生しています。『エラワン』は、「レボノルゲストレル」とは異なる成分を使用したアフターピルで、最近、少しずつ注目を浴びるようになっています。

そのため、いろいろな避妊薬を知っておきたい方は、『エラワン』についても、チェックしておくことをおすすめします。

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